坂本龍一を魅了し、岩井俊二をして空気を一変させてしまう音楽と言わしめたアンビエント・ドローンの名手、Chihei Hatakeyamaのニューアルバム。 過去数年に渡りヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど世界中を勢力的にツアーして周り、その圧倒的なパフォーマンスでアンビエント・ドローンの旗手としての地位を揺るぎないものにして来たChihei Hatakeyamaこと畠山地平。 評論家の松山晋也をして、ブライアン・イーノ以来の衝撃と称された前作『Alone By The Sea』から半年、早くも新作が登場。今作まではd.v.dのドラマーjimanicaと、蓮沼執太をはじめ、様々なアーティストのバックで活躍するベーシスト千葉広樹がゲスト参加。 人間の死は生に先行するという思いテーゼをテーマにしつつも、静止した時間の中で、漂うように響く、あまりに美しいアンビエントは健在。 アルバム制作以外でも、サンダンス映画祭で監督賞を受賞し、全米を激震させた映画『キューティー＆ボクサー』（１２月日本公開）に楽曲提供し、ロンドンで映像制作、セルジオ・カルボとのインスタレーション作品の発表を控え、１１月には韓国ツアーも敢行とこれまで以上に勢力的な活動をしている。