この作品の初演が92年に延暦寺根本中堂での天海大僧正350回忌記念だったことからして,レクイエムの性格を持っているのがわかる。世界的打楽器奏者でツトム・ヤマシタが,特異な溶岩サヌカイトで作った楽器を使い,鎮魂の音楽を身心に溶けこませる。