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简介
Vyatcheslav Kagan-Paley专辑介绍:内容(「CDジャーナル」データベースより) またまたスラヴァにやられたという感じ。自国の作曲家の歌曲を歌うということでは自然なのだけど,選ばれた作品がひと癖もふた癖もある。どこか怪しげな雰囲気を持つ曲たちが,カウンター・テナーで歌われることによってますます不思議な光を放つ。 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より) 実を言うとスラヴァって少し苦手だった。その理由は“好き”という方々にも容易に判断できるのではないか。私が“スラヴァ大好き組”のその理由をよく理解できるように。それほどにスラヴァティック・ワールドって、彼の色が濃い。分かりやすく、聴きやすい。そのハイトーン・ヴォイスは独特の力を持って響き、情感のこもった暖かさには、やはり多くが癒されるに違いない。“倒錯”といったアンダーっぽさがないのが残念なのだが。さて『ララバイ』。母親(女性)の発するある音域は赤子に反応し良き眠りを喚起するそうだが、子宮回帰願望気味の私たちは子守歌に何やら強い郷愁と安堵を感じる。「こんなわけわかんない世の中もうイヤ。羊水の中で丸くなって眠ってたい」でもその羊水って女性のお腹の中にだけ存在するものでもないみたい。そう思わせる彼の企てはジェンダーを逆手に取り、なかなかしたたか。選曲も巧みだ。嫌い嫌いも好きのうち。いつしか彼の世界に和み、すっかり嵌められていた。 (山口眞子) --- 1997年11月号