专辑简介

ファースト・アルバムからわずか半年で発表されたカヴァー・アルバムは、洋楽と邦楽の名曲が満載となり、(1)と(3)以外、ストリングスやハープのバック、ア・カペラなどすべてリズムレスで展開される。全曲一発録音というライヴ感のなかにも、歌へのこだわりが感じられる。

内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)

深い感動を呼んだ半年前のファースト・ソロ・アルバム『Diving into your mind』のラストがスタンダード・カヴァー「Dream a little dream of me」だったのを想起されたい。あれは実はこのアルバムの予告編だったと。シングス・マイ・フェイヴァリット・ソングス。ストーンズ、ポリス、ブラックのロック・クラシックに、『いそしぎ』のテーマやジルベルト、ニーナ・シモンの定番、ユーミン、日本唱歌、ピート・シーガーのトラッドといったセレクションを、リトル・クリーチャーズの三人、polarisの坂田学、ショーロ・クラブの笹子重治らと最小限の音数で一発録りした代物。いろんなカヴァー作が相次いでいる昨今、そのほとんどがキャラクター上塗りの域を脱していないが、この作品は優にその域を超えている。歌の懐に深く入り込み、すっかりモノにして歌の命を継ぐという趣は、たとえば矢野顕子の『スーパー・フォーク・ソング』あたりに近いかも。それだけの幅と深みを備えている裏ファースト・ソロ。 (除川哲朗) --- 2002年10月号