- 歌曲
- 时长
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Component 1
简介
中国楽器によるアンサンブルと昨年『華』をリリースした城之内ミサの第2弾。コンセプトとしては前作の延長線上にあり、より広大なアジア――極東からシルクロードを通って中近東――への音楽を介しての憧れや郷愁、あるいはエキゾティシズムといった感触が漂う。さまざまな旋法や音階を使う技術の確かさはもちろんだが、それ以上に、そうした旋法や音階が固有にもっている“カラー”が、使われている楽器によって、浮き立たせられたりマスクされたりと、微妙に変化させられているところがポイント。ピアノやストリングスを後景に配し、中国楽器やダルシマー、サズ、シタールを前景に、また前後に動かしながらひびきのパースペクティヴをつくる。そこにアルバム・コンセプトであろう“旅”が浮かび上がってくるし、曲によって楽器編成も旋法も異なっているので、あたかも短い映画を観ているような気になったりもする。城之内ミサの“喚起力”の手腕がみごとに示されている一枚だ。