简介
打楽器を打つ音は、音のルーツにつながっている。 その音には、なぜか、心に響く、感情に響く、という表現がしっくりこない。人間の理性や知性、感情を超越した、もっともっと深部に効く音。それが打楽器の音なのだと思う。「その昔、我々の祖先が音としてまだ認識をもたない時代に、本能のおもむくまま何かを打ち始めた。だから、なぜ太鼓を叩くのか? と問われても答えられない(笑)。理屈で説明しようのない、生命の根源的なエネルギーが作用しているのかもしれません」。梵天のリーダー小林政高氏にとってもその音は神秘らしい。それゆえか・・・彼らの音楽を聴くと、日頃、自分をがんじがらめにしている思考の糸がほどけ、切れ、方々に散っていく。じっと坐って聴くのが辛く感じられるほど、地球の鼓動に操られるように足踏みをしたくなってくる。