日々の暮らしの中に点在する「瞬間」、そこに宿る生命の「兆候」を感知する。そのための研ぎ澄まされた音たち。 私たちの日々の暮らしの中には無数の光と翳が畳み込まれている。生まれ出る生命と消えゆく生命。 意匠を凝らしたエレクトロニカの手法を駆使してつくられたKoji itoyamaの音の世界は、 そのような生命の「兆候」への気づきを促すかのようなものとなっている。 それは、いわゆる「癒し」として消費されるものとは異なり、静かに生命を燃焼させる者たちに向けられた、ポジティブな力強い音楽であろう。 北欧エレクトロニカを経由し、日本の私たちの日々の暮らしに寄り添う、新世代の音の誕生である。