- 歌曲
- 时长
简介
ファンを1年近く待たせての発売となった,へきちゃんの4枚目のアルバム。今回は子どもらしい表情がいまだ似合う彼女からは想像つかない,ちょっと大人の恋心を歌い上げたナンバーが圧倒的に多い。「色褪せない瞬間」などアップ・テンポのナンバーもイケる。 “声優”のアルバムはかなりのセールスを記録しながらも、市場の閉鎖性から、その音楽が一般のリスナーに届くことは少ないジャンルである。このマイノリティから一歩抜け出しそうな椎名へきるは、この1年で急速に成長した声優&歌手であり、その人気は97年2月には武道館(!)でライヴを行なうほど。彼女は前作からアイドル路線を脱皮、ロック系のガールポップ感覚をアピールしたが、今回はキャッチーなメロディをダンサブルにアレンジした(2)や(6)、竹内まりや風の優しい言葉が光る(5)、アンプラグドな雰囲気から70年代風の泥臭いロックンロールを歌う(8)など、“歌える声優”ではなく“声優もできるシンガー”を実力で示したテイクが満載されている。特にジャズ的アプローチを見せた(3)やヒット曲となった(13)には、彼女自身が歌のもつ豊饒な表現性に目覚めていることを示す輝きに満ちている。触れれば壊れてしまいそうな繊細さが彼女の魅力だが、大人の香りも漂ってきた、かも。