やさしさ尋ね人

  • 语种:日语
  • 发行时间:1979-01-01
  • 类型:录音室专辑

简介

1977年、アルバム『サタデークィーン』のリリースと前後して、内藤やす子に火の粉が降り掛かった。日本の芸能界においての一大スキャンダルの渦。前年に「思い出ぼろぼろ」でスターダムに就いた内藤は、果たしてマスコミにおいて恰好の餌食となり活動休止に陥ってしまった。 両手に掴んだ幸せを取り上げられたと云うか、自分から投げ捨ててしまった感があった。 そして1年半の空白。内藤は新設のレコード会社ラジオシティに移り、宇崎竜童&阿木燿子コンビのシングル盤『やさしさ尋ね人』で復活、再デビューした。 このアルバムは1979年春にリリースされた移籍第1弾。作家陣は宇崎&阿木以外に、加藤登紀子、つのだ ひろ、喜多条忠、丹羽応樹、杉本真人、岡田冨美子らによる内藤やす子の世界が築かれている。 ブルージーなテイストにあふれた歌謡ロック・アルバムで、内藤やす子のハスキーヴォイスによる突き放すような歌唱は健在。やっぱり、内藤やす子の声が好きなんだな。哀しい声、素晴らしい。この人以外には出せない孤独感であり、やさぐれ感がさすらいびとの歌声となり響いてくる。彼女の声に合わせたオリジナルの楽曲だからこその魅力であり、80年代のカヴァー曲ばかりのアルバムでは、到底この素晴らしさは味わえない。 未練を強がりで断ち切るやさぐれた女たちの姿は、痛みを知っているからこそ、本当の優しさを知っている様であろう。 大きなヒットは得られなかったが、どの曲も傑作である。 シングル「やさしさ尋ね人」のB面「逆流」(宇崎&阿木)は、イントロのギターが鋭く突き刺さるブルース・ロックな逸品。 加藤登紀子作詞・作曲の「生きいそぐ青春」と「あいつの名前はからっ風」をロックサウンドに乗せて力強く歌い、つのだ ひろ作詞・作曲の「本牧カモメ」では巻き舌でドスを効かせてタンカを切る。 荒涼とした砂漠のような都会のなかで生きる者たちの、孤独と意地の張り合いが見え隠れしてくるだろう。 なかでも、特に好きなのが「春無情」と「夜を左に折れてゆく」だろうか。どちらの曲も男女の情感を描いた作詞家喜多条忠の世界と、美しいメロディで独特の雰囲気のある作曲家丹羽応樹の世界が見事に融合している。 同棲していた男は自分の夢を叶えるために出て行った。女は男と一緒に夢を見ることが出来なかった。男の温もりが残った布団の中で、女は思いをめぐらす「春無情」。「神田川」の別の側面を想像させる情景。 「夜を左に折れてゆく」では、夜の国電の改札口に小さな幸せを抱えた疲れた顔の人の波。それを眺める女は、幸せを投げ捨てるように途中下車をする。 内藤やす子がハスキーに絞り出す歌声は切ない。

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