GroundbreakinG -BOF:ET COMPILATION ALBUM-

  • 语种:日语
  • 发行时间:2023-09-01
  • 唱片公司:Noi2e Lab
  • 类型:录音室专辑

简介

一年一度的BMS音乐专辑GroundbreakinG系列首次正版登录中国大陆地区。 作为BMS OF FIGHTERS参赛作品的精选专辑,「GroundbreakinG -BOF:ET COMPILATION ALBUM-」中国大陆区精选收录了45首来自「THE BMS OF FIGHTERS: ET -Summer Dream Traveler-」中的相关及衍生音乐。在本张专辑中,你将领略各国艺术家风格迥异的音乐游戏原声带,享受与游玩BMS时不同的全新体验,更有专属于专辑的原创视觉、主题、故事等待你发现。 不思議な気分だ、と自分は思う。 具体的に言えば、空を飛んでいる。比喩ではない。実際に飛んでいるのだから仕方がない。 そういえば、と自分は思う。耳の奥で、音がずっと鳴っている。 響くように。滑らかに。あるいは、そう。朗らかに。 それがどこから来ているのかわからないまま、空から地上を見下ろしている。いい気分だ、とは思う。 ただ、ひとつだけ引っかかるものがあった。 ――自分の名が、思い出せない。 夜の空は存外明るいのだと思い知らされる。 気がつけば浮遊していたはずの自分は、いつしか地上に立つ人間として変わっていた。空の色と一緒に。 耳の音は止まない。ガヤガヤとした繁華街のようなそれをすら遮って、音楽が鳴り響いている。 そうだ、音楽だ。 当たり前のことに今気が付いた。 未だ、自分という存在が曖昧なのに、夜の赤い光が、自分という輪郭を照らし出しているというのに。 それだけは、はっきりとわかった。 気がつけばまた、かちりと世界が変わっていた。 どうも、自分という存在は、どうやら同じところに居続けることが出来ないらしい。 それを不思議に思いながらも、さらりとした石の冷たさを手のひらで感じることにする。 石壁、だろうか。 不思議な文様が描かれており中央に花が埋め込まれている。花を埋め込むという技術がほかにあるのかはわからないが、当然、凝ったものであるのは間違いないだろう。 耳の奥で、静かに深い音が聞こえてくる。それに引っ張られるかのように、自分はどこかへ引き寄せられた。 ……何と表現すれば良いのだろう。 それがまず自分が描いた想像だった。 暗い、広い闇。耳の奥からも、不安にさせる音が聞こえてくる。それと同時に、ざざとノイズが走る。自分が見ているものが本当のものなのかどうなのか、全くわからなくなってくる。 怖い。 それが自分のすべてだ。たった今、どこかへ走り出している自分を突き動かしている衝動だ。 走って、走って、走って……やがて息がきれ立ち止まってしまった時、ふと、光が見えた。 自分の本能は、あそこへ向かえと言っている。構わず、飛び込むようにして光の中へ転げ落ちていった。 空だ。そのことに、ひどく安堵した。 ただ、ここも現実的ではない。花は舞い散り続け、水滴は下から上へ広がるように浮かんでいく。退廃的な塔が、いくつも連なって建っている。 ぽかんと口を開けてその光景を見ていたが、耳の奥の音楽が、壮大なものへと変わっていることに気がついた。そして、もうひとつ。気が付いた……というより、わかったことがあった。 自分は、自分なのだ。 驚いた自分、わくわくした自分、不安な自分、恐れた自分。 そして、今のはじまりの自分。 そのどれもが自分であり、それ以上でもそれ以下でもないのだ。 名前に意味はない。それは、個体差を表すだけのものだ。 特性に意味はない。それは、ただ『技能』というだけだ。 自分が何者なのかなんて、もう、どうでも良くなった。 ただ、耳の奥から感じる音の赴くままに、次はどの世界へ行けるのだろうと、ただそれだけが気になって仕方がなかった。

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