タイトル通り、誰もが一度は経験するであろう甘酸っぱくも切ない恋物語を、ポップなメロディに乗せて歌い上げた、ガガガ史上、最も初々しさが爆発した青春ナンバー。心優しきすべての日本男児に捧ぐ、ピュアで熱い新世紀のフォーク・アイコンからのメッセージ。 昨年は泉谷しげるとのコラボレーションも話題となったコザック前田(vo)を擁する、97年に神戸で結成された4人組。音楽理論的に細かなことを言えばキリがないが、素直な思いを不格好なぐらいの音にぶつける姿勢は単純に彼らの個性。ポップさが前面に押し出された本作にも自然とその雰囲気は流れている。「全ては変わった」と弾き語りによる「津山の夜」のカップリング曲も同様だ。タイトル・トラックは“着うた”の先行ダウンロードを実施し、収益の一部は新潟県中越地震のボランティア活動基金に寄付されるという。 (土屋京輔) --- 2005年02月号