高瀬アキ (Aki Takase)

高瀬アキ (Aki Takase)

简介:小档案    1948年1月26日の大阪生まれ。     小简介   お母さんがピアノを弾いていたこともあり3歳よりピアノを始める。6歳からレッスンを受け、高校は大阪の相愛学園を出て、桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時に演劇サークルに入部。芝居の音楽を担当しているうちに自分を表現するのはピアノを弾くことだと見定める。大学2年の頃、キャノンボール・アダレイの《マーシー・マーシー・マーシー》に痺れてジャズに興味を持つ。その頃大好きだったソニー・クラーク、レッド・ガーランドなどコピーしてジャズを楽しんでいた。 プロになる決心は、当時ファンキーなピアノを弾きまくっていた本田竹曠のライブに接してからだという。本田竹曠のトラを務めたこともある。しばらくの間だが、藤井貞泰に理論を学ぶ。卒業後、山下洋輔に師事。これについては後に山下洋輔自身が微笑ましいエピソードを『しましょうか』のライナーに書いている。     大事件   71年大友義雄グループでプロ入り。 73年頃、ジェイク・H・コンセプション(as)・カルテットで約一年間、アメリカ軍施設だった赤坂山王ホテルで生演奏の仕事をしていた。大友義雄のコンボではジャズ・スポットで演奏するようになり、向井滋春や土岐英史、大友義雄等で若手のリハーサル・ビッグバンドSMCを結成して活動。以後、自己のグループ、安田南の伴奏、吉田憲司グループを経て渡米。 帰国後の76年には1年近く休養のため活動を停止、カムバック後は一気にアバンギャルド的な演奏に向かい、多くの人を驚かせた。 1977年のグループのメンバーは大友義雄(as)、鈴木明男(ts)、山崎弘一(b)、渡辺毅(ds)。その後、池田芳夫、土岐英史、中村誠一、故日野元彦などのグループや自己のカルテットでプレイした。1979年には自己のトリオでファースト・アルバム『AKI』 をリリース。その後も数多くのプロジェクト、ならびにレコーディングを行う。   ホルスト・ウェーバーに見出され、 1981年11月ベルリン・ジャズ祭にトリオ(井野信義、森山威男)にて出演。ヨーロッパが自分に合っていると感じ始めたのはこの頃だろう。ベルリン・ジャズ祭で高瀬アキの才能を高く買ったオランダのジャズ・オルガナイザー、ポール・アケット等の要請で1982年にはソロでヨーロッパ・ツアーを敢行。ニュルンベルグでのEast-Westフェスティバルなどに出演した。 1983年トリオでオランダ、ベルギー、84年カルテットでヨーロッパ・ツアー、 1985年、草月ホールでの井野信義とのリサイタルの後、5月にドイツへ。 1986年6月、ドイツでヨーロッパ前衛派の中心的存在アレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハと出会い意気投合、共同で音楽活動も行なう。1987年からベルリンに移住。ポルトガルのヴォーカリスト、マリア・ジョアンとのデュオで 1987年のモントルー・ジャズ祭を皮切りにヨーロッパ各地のジャズ祭に出演し絶賛された。 1988年にはこのデュオで日本公演、1989年にはアメリカ・ツアーも行っている。 また、ノルウェー政府からの招待でベースのニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセンらとのトリオで1ヶ月間ノルウェー・ツアーも行った。主なプロジェクトではレジー・ワークマン、ラシッド・アリとのトリオ、 ディヴィッド・マレイとのデュオ、 アレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハとのピアノ・デュオ、井野信義とのデュオに弦楽四重奏団を加えたプロジェクトなど多彩な活動を行い、常に高い評価を得ている。   この他に、1993年のベルリン・ジャズ祭には日本を代表するミュージシャン(五十嵐一生、林栄一、片山広明、板谷博、井野信義、日野元彦)とのセプテットで出演、翌1994年にもこのセプテット(ドラムは日野元彦に変わって小山彰太)でヨーロッパ・ツアーを行った。 1998年4月には伊藤君子とのデュオでヨーロッパをツアー。 1998年11月のベルリン・ジャズ祭にはドイツの新鋭バス・クラリネット奏者、 ルディ・マハールとのデュオで出演し高い評価を得た。ドイツ批評家レコード賞も4回受賞している。   1988年にはご主人アレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハとの双頭バンドで、ヨーロッパのスタープレイヤーたちを集めたベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ(BCJO)を異例のベルリン市の肝入りで結成。 BCJOの1996年の日本公演に際しては、 BCJOの音楽監督であるアレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハと共に尽力。ピアニストとしてのみならず作編曲者としてもBCJOに作品を提供するなど、 BCJOのコ・リーダー的存在として活躍している。1999年6月に開催されたハママツ・ジャズ・ウィークではスペシャル・オーケストラを率いて出演した。また、1997年からは演奏活動の傍らベルリンのハンス・アイスラー大学で客員教授として教鞭もとっている。    2003年11月、"aki takase plays fats waller"をリリースし、2004年ドイツ・レコード批評家賞ベスト・レコード賞を受賞した。 2004年10月、オリジナル作品集「プロクリエイション」をリリース。 2007年10月、ピアノ・ソロ・アルバム「サムシング・スウィート、サムシング・テンダー 」をリリース。   いまや、『アメリカの穐吉敏子、ヨーロッパの高瀬アキ』と並び称せられ、海外で活躍し国際的評価を受けている数少ないジャズミュージシャンである。
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